bitFlyer コラム

ライトコインとは

ライトコイン(単位: LTC)は、かつて Google エンジニアであったチャーリー・リー氏によって発案され 2011 年 10 月に誕生した暗号資産(仮想通貨)です。

2022 年 7 月時点の時価総額は、約 2,600 億円の規模を誇ります。2014 年以降、アルトコインが乱立し上位通貨でも激しい入れ替わりが展開される中、ライトコインは比較的安定して成長を達成している暗号資産(仮想通貨)であると言えます。

ライトコイン誕生の背景

創設者のチャーリー・リー氏は 2011 年にビットコインに出会い、同年 10 月には暗号資産(仮想通貨)の情報交換が行われるサイト「Bitcointalk」にてライトコインを公開し、運用がスタートしました。同氏はライトコインの開発に着手する以前も、他の暗号資産(仮想通貨)の開発に参加していたもののうまくいかなかった経験から、独自に暗号資産(仮想通貨)の開発を行うことを決意します。

彼が目指したのはデジタルゴールドと呼ばれるビットコインに続く暗号資産(仮想通貨)の開発であり、デジタルシルバーという位置付けにライトコインの存在意義を見出しました。「金」と「銀」という古くからある価値観念を暗号資産(仮想通貨)に落とし込むことで、多くの人がライトコインを理解することができ、受け入れることにつながったと考えられています。

このように、ライトコインはビットコインを凌駕する暗号資産(仮想通貨)になろうというより、むしろビットコインの欠点を補足する形で開発されました。当時まだマーケットの小さかった暗号資産(仮想通貨)通貨業界で競合するのではなくマーケットの拡大を促すことで、ライトコインもその恩恵を受けることができるとする発想がありました。

ライトコインの仕組み

ライトコインの開発はビットコインの技術を基に行われているため、基本的な仕組みはビットコインと同じです。

ライトコインはオープンソースで、ブロックチェーンを用いた分散管理が行われています。ライトコインを管理する複数の人々が合意形成を行う仕組みとして、ビットコインと同様に Proof of Work(略称: PoW、プルーフ・オブ・ワーク)を採用しています。

ライトコインの発行は、約 4 年毎に発行枚数が半減する半減期が設けられ、 2011 年の運用開始時は 50 LTC 、 2015 年の半減期で 25 LTC に、そして 2019 年に次の半減期を迎えました。

ライトコインの今後

2018 年ライトコインは、より細かな決済(マイクロペイメント)を行えるように手数料や送金速度の大幅な改善が見込まれる Lightning Network(略称: LN 、ライトニングネットワーク)の導入に向けた取組みを始めています。

また、通貨の匿名性を高めプライバシーの保護を可能にする技術 Mimble Wimble(ミンブルウィンブル)を導入していくことも 2019 年 2 月に発表されています。今後ライトコインは、日々の生活に利用される暗号資産(仮想通貨)として、利便性と安全性を充実させることが目指されています。