用語集

FPGA

FPGA とは、Field Programmable Gate Array の略称で、集積回路の一種です。 FPGA の特長は用途に応じて独自に回路を設計できる柔軟性と消費電力の低さが挙げられます。

暗号資産(仮想通貨)業界では、マイニングを行う集積回路の一つとして FPGA が利用されています。FPGA は、マイニング報酬における収益性が高く、将来的に起こりうる暗号資産(仮想通貨)のアルゴリズム変更に対応できるといった特長があるためです。

一般的に FPGA は、テレビやモバイル端末などの身近な電子機器から画像診断や超音波診断を行う医療装置など多種多様な分野で利用されています。 FPGAは、ハード部分の変更を行うことなく回路設計を変更できるため、開発コストや開発に要する時間を最小化することができます。

また、ユーザー自身が用途に応じて仕様変更を行うことができるなど、多様なニーズを満たすことができる汎用性も大きな特長です。

マイニングが開始された当初、多くのマイナーが自前のパソコンに内蔵されている中央演算装置(英: Central Processing Unit、略称: CPU )を用いたマイニングを行なっていました。

その後、マイナーが増加しマイニング競争が激化すると、膨大な計算を得意とする FPGA や画像処理装置(英: Graphic Processing Unit、略称: GPU )をマイニングに応用するマイナーが増加しました。また、現在では特定用途向け集積回路(英: Application Specific Integrated Circuit、略称: ASIC )を用いたマイニングが一般的になっています。

ASIC は特定用途に特化した集積回路で、収益性が高く、かつ使用用途が限られたシンプルな作りであるため、初心者でも利用が容易である、という点から広く普及しています。

しかし、 ASIC は暗号資産(仮想通貨)のアルゴリズム変更に対応できないため、将来的にマイニングに利用できなくなる可能性があります。この点に関して、 FPGA はアルゴリズム変更に対応できる上、相場状況に合わせてマイニング対象の通貨を切り替えることが可能であるため、収益を最適化できるなど長期的な利便性が高いといえます。