bitFlyer コラム

モナコインとは

モナコインの誕生

モナコインは日本の電子掲示板サイト「2 ちゃんねる(現在、「5 ちゃんねる」に名称変更)」で Mr. Watanabe(わたなべ氏)を名乗る人物によって開発されました。

2013 年 12 月にモナコインのベータ版が公開され、その後 2014 年 1 月にモナコインの公式版のリリースが行われ、本格的な運用がスタートしました。モナコインの名前は「 2 ちゃんねる」を代表するキャラクターの「モナー」が由来となっています。

現在では東京・秋葉原を中心に根強い人気を誇るサブカルチャー発の暗号資産(仮想通貨)として知られています。

モナコインの特徴

モナコインは取引スピードが速い点で、日常的な決済に利用しやすい設計になっています。ビットコインの送金速度が約 10 分を要するのに対し、モナコインは約 90 秒で送金が完了します。

また、発行上限枚数についてもビットコインの 2100 万 BTC と比べると 1 億 512 万 MONA と、より多くの通貨が供給されます。これによりモナコインは高い流動性を利用者に与え、取引の活性化が期待されています。

一方、モナコインを支えるコミュニティはビットコインなどの主要通貨と比較すると小規模であるため、セキュリティの脆弱性が課題としてあげられます。

モナコインの安全性はコミュニティが供給するコンピュータの計算能力によって裏付けられますが、コミュニティ自体が小さいため計算能力も小さくなる傾向があります。また、安定した計算能力を維持することも難しく、セキュリティ強度にムラが発生しやすくなります。

2018 年には、これらの弱点を突いた攻撃がモナコインに対して行われました。モナコインのコミュニティではセキュリティ強化に向けた対策が進められていますが、このような安全性の課題はモナコインだけのものではなく全暗号資産(仮想通貨)に共通する課題でもあり、世界中の技術者によって日々課題解決に向けた新たな仕組みや技術の開発が行われています。

モナコインのコミュニティ

モナコインは当初から電子掲示板やブログ、X(旧Twitter)上で気に入った投稿やクリエイターの作品に対してモナコインを送金する「投げ銭」が展開されるなど、ユーザー間の交流を活性化する取り組みに利用されていました。その後、モナコイン決済のできるオンラインショップや国内実店舗が現れ、決済手段としての利用価値も上がっていきます。

また、モナコインを熱烈に支持するモナコイナーによってモナコインの普及活動が継続され、それらコミュニティの独特な活動はメディアに取り上げられたり著名人の賛同を得るなど、国内で盛り上がりを見せています。

モナコインの時価総額の推移

2022 年 7 月時点のモナコインの時価総額は、約 45 億円です。