bitFlyer コラム

リスクとは

リスク(Lisk)とは、Max Kordek 氏と Oliver Beddows 氏が開発した分散型アプリケーション構築のためのプラットフォームです。プラットフォーム内で使用されている仮想通貨(LSK)も同様に「リスク」と呼びます。

分散型アプリケーションとは、企業や銀行などの中央管理者がいなくても稼働するアプリケーションのことで、Decentralized Applications (略称: DApps)と呼ばれています。

DApps はアプリケーションを利用する参加者全員がデータを分散管理し、仕様変更などの意思決定に関わることができます。

リスクの送金処理時間は 10 秒に設定されているため、短時間での送金が可能です。リスクの発行上限は設定されていませんが、 300 万ブロックごとに新規発行枚数が減少するよう設定されています。

リスクの特長

プログラミング言語に Javascript を利用

リスクは開発言語として Javascript を利用しています。Javascript は世界的に有名なプログラミング言語です。世界中のエンジニアにとってなじみのある言語なので、多くの技術者がリスクの開発に参加しやすいといえます。

サイドチェーンを使用

リスクは、メインのブロックチェーンとして使われるメインチェーンのほかに、サイドチェーンを使用しています。サイドチェーンとは、メインのブロックチェーンに接続された補助的な役割を持つブロックチェーンのことです。

サイドチェーンの特長としては、1. セキュリティの強化、2. 取引処理能力の向上、3. さまざまなサービスを生み出せる柔軟性、などが挙げられます。

  1. セキュリティの強化

    サイドチェーンを使用することで、DApps の取引管理をサイドチェーンで行うことが可能です。ハッキング被害を受けた場合でもサイドチェーンをメインチェーンから切り離すことで、メインチェーンに被害を及ぼすことなく対処できます。

  2. 取引処理能力の向上

    メインチェーンに加え、取引承認時間の短いサイドチェーンを利用すると、取引処理能力を向上できます。

  3. さまざまなサービスを生み出せる柔軟性

    サイドチェーンの利用にはメインチェーン自体の仕様変更は必要ないため、新しい機能の実装や改善を素早く低リスクで行うことができます。

ビットコインとの違い

スマートコントラクト

ビットコインは、ブロックチェーン上にある取引記録をチェーンで繋ぐことで、改ざん等を防いでいます。一方、リスクはスマートコントラクトという技術が実装されており、取引記録に加え契約情報も記録することができます。契約内容とその執行条件を事前にプログラミングで設定することで、人の手を介さずに自動で契約を実行することが可能です。

フォージング技術

ビットコインのマイニングに対して、リスクでは「フォージング(鋳造)」と呼ばれる承認システムを採用しています。

フォージングに関して説明をします。

リスクではコンセンサスアルゴリズムとして、 Delegated Proof of Stake (略称: DPoS )が採用されています。DPoS では取引承認を行う 101 人の承認者をリスク保有者による投票で選出します。

この投票権はリスクの保有量に応じて割り当てられ、この投票により選ばれた 101 人の承認者は、割り当てられた順番に取引承認を行います。そして 101 人の承認者は取引の承認を行う毎に、報酬として取引手数料と新規発行されるリスクを受け取ることができます。

このリスク保有者によって投票された 101 人のみが取引承認を行える承認システムのことをフォージングと呼びます。