UASF(User Activated Soft-Fork)
ユーザによるソフトフォーク (UASF) とは、マイナーによる大多数の支持を不要としたまま発生させるソフトフォークのことです。現状、UASF といった場合には、隔離署名 (SegWit) の規格を有効化させるための BIP 148 を指します。
BIP 9 の規定によれば、最新のブロックから遡った過去 2016 ブロック分のうち 95% (1916 ブロック) 以上においてマイナーがソフトフォークに賛成することを表明することによって、ソフトフォークは発動します。BIP 148 の UASF では、2017 年 8 月 1 日から 2017 年 11 月 15 日の間、SegWit を採用しないブロックを拒否するよう、クライアントを変更します。
UASF の意図は、BIP 148 を実装したクライアントを利用するユーザ (ここでは検証ノードを想定しています) が多数を占めた場合、前述の期間中に採掘報酬を含むブロックが多数のユーザに拒否されないようにするため、マイナーも SegWit を採用するように移行を進めるはずだとの期待にあります。