コスモス(ATOM)
ATOM は、異なるブロックチェーン同士の相互運用性の実現を目指す「 Internet of Blockchains 」をコンセプトに掲げたブロックチェーンプラットフォームです。独自の通信規格 IBC( Inter-Blockchain Communication )により、異なるブロックチェーン間でのトークンやデータの直接転送を可能にしています。ATOM はコスモスハブ上で利用される基軸トークンとして、取引手数料の支払いやステーキング、ガバナンスへの参加に使用されています。
開発は Tendermint 社によって主導され、2017 年の ICO で約 1,700 万ドルを調達、2019 年にメインネットが稼働を開始しました。コンセンサスアルゴリズムには Tendermint BFT を採用し、高速処理と即時ファイナリティを実現しています。また、「 コスモス SDK 」と呼ばれるブロックチェーン開発キットを公開しており、開発者が独自のブロックチェーンを構築しやすい環境を整備している点も特徴のひとつです。
ATOM のセキュリティの脆弱性およびリキッドステーキングモジュール( LSM )に関して
2023 年 9 月、コスモスハブにリキッドステーキングモジュール( LSM )が実装されました。LSM はステーキング中の ATOM をリキッドステーキングトークンに変換できる機能を提供するものです。
2024 年 10 月、コスモスエコシステムの開発会社である All in Bitsが、LSM に重大なセキュリティ上の脆弱性が存在すること、および 2022 年 7 月に実施された外部監査で発見された問題がコミュニティに適切に開示されないまま コスモスハブに統合されていたことを報告しました。
その後、2024 年 12 月に OtterSec が外部コード監査を実施し、指摘された脆弱性はすべて修正済みであることが確認されています。また、2025 年 6 月にはコスモスハブ内の LSM を別のモジュールへ移行する提案がガバナンス投票により可決されています。利用者は、これらの経緯および今後の対応状況を継続的に確認のうえ、投資判断を行ってください。