「miyabi」次世代のブロックチェーン型データベース - ブロックチェーンはビットフライヤー【bitFlyer(ビットフライヤー)】

次世代のブロックチェーン型データベース

世界最速(※1)・秒間 2,000 件のトランザクションを実現、独自のコンセンサスアルゴリズム、堅牢かつ高速なスマートコントラクト実行エンジンにより究極の性能を備えた bitFlyer のオリジナル・ブロックチェーン「miyabi」が歴史の新たな一歩を踏み出しました。

※1 当社調べ

miyabi について

当社は創業以来、改竄が不可能で高い信頼性を持つブロックチェーン技術を、実際の取引やスマートコントラクトに使用可能な形で実用化できないか研究を続けてきました。Bitcoin や Ethereum に代表される PoW(プルーフ・オブ・ワーク)や PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を用いたブロックチェーンは、「ハードフォーク」等によるチェーンの分岐や「孤立ブロック」により、ある確率でデータが信頼できなくなる(ファイナリティーなし)重大な問題がありました。そこで「miyabi」は独自のコンセンサス・アルゴリズム(合意形成)により、データが必ず確定する(ファイナリティーあり)ように設計されました。

「miyabi」は、ブロックチェーンの特長である堅牢性を持ちながら、取引の確定や処理速度などに関連する課題を解決した世界最速のブロックチェーンです。プライベート・ブロックチェーン「miyabi」でエンタープライズ向けシステムを構築することが、ユーザーに多数のメリットをもたらします。

各種データベースと「miyabi」の違い
データベース
中央集権型 DB
RDBMS
Key Value
オブジェクト型
グラフ指向
分散型データベース 
Apache Cassandra
DLT+ 改竄不可能性(Immutability)
R3CEV Corda
(広義の)ブロックチェーン+ ビザンチン耐性(BFT)
ブロックチェーン- 単一障害点(SPOF)
パブリックチェーン
Bitcoin
Ethereum
Finality なし
プライベートチェーン
miyabiFinality あり
プライベートチェーン
Hyperledger Fabric
ブロックチェーンのパフォーマンス比較
  •  Bitcoin: 2 件/秒
  •  Ethereum: 5 件/秒
  •  A 社: 約 1,000 件/秒
  • miyabi: 1,500 - 2,000 件/秒(※2)上位ハードウェアにより 4,000 件/秒以上

改竄不可能性(Immutability)

  • miyabi は従来のデータベースにはない非常に高いセキュリティーを実現します。
  • 各トランザクション(取引)データをブロックに格納し、そのすべてのデータのHash を次のブロックに格納することで、各データに依存性を持たせています。
  • ブロックの連鎖によってすべてのトランザクションの整合性が保証されます。これはトランザクションにおけるデータを書き換えた場合に検知が容易であり、データの改竄が事実上不可能であることと同義であると考えています。

ファイナリティー(Finality)

  • miyabi ではデータが必ず確定するファイナリティーが確保されています。
  • ビットコインやイーサリアムのブロックチェーンの大きな問題点として、データがいつまでたっても確定しないことが挙げられます。これは時間が経つにつれて、書き込まれたデータが覆る確率が下がっていくというビットコイン型のブロックチェーン特有の性質です。
  • miyabi は一度書込まれたデータがなくなることや覆ることがないようにアルゴリズムが作られています。

ビザンチン耐性(BFT)

  • miyabi はビザンチン耐性(BFT)を備えた純然たるブロックチェーンです。
  • ハードウェアの故障もしくはサーバーのハッキングなどで正しい振る舞いをしないノード(サーバー)をビザンチンノードと呼びます。
  • ビザンチン耐性を備えたブロックチェーンの場合、ビザンチンノードが一定数以下であれば、システム全体が正常に動き続けます。従来のシステムではビザンチン耐性はありませんでした。故障したサーバーがあれば、システム全体がダウンしてしまいます。それを防ぐために三重系統化などの対策をしますが、ハッキングに対する耐性は完璧ではありません。

単一障害点(Single Point of Failure)

  • miyabi では認証局は必要としません。認証局は単一障害点となり、認証局への不具合や DDoS 攻撃によりブロックチェーン全体がダウンするリスクがあります。認証局を冗長化させても単一信頼点(SPOT, Single Point of Trust)であることは変わりません。miyabi では権限設定は秘密鍵で行うことで、単一障害点・単一信頼点を排除しました。

スマートコントラクト

  • miyabi では隔離された実行エンジン “理(ことわり)” を提供し、堅牢かつ高速なスマートコントラクトの実行を行います。またエスクロー取引を標準でサポートします。複数の資産の交換を同時に安全に行うことが可能です。タイムスタンプ付きでの契約書も改竄することは不可能です。

災害対策(高可用性)

  • miyabi は災害に対しても高度な可用性を提供します。災害などによって一部のサーバー(ノード)が欠損しても、すべてのデータは各ノードの保管されており、常に最新の正しいデータを取得することが可能です。例えば、日本、アメリカ、ヨーロッパなどにサーバーを保持することで大規模災害に対しても柔軟な設計が可能です。

パフォーマンス(スループット)

  • miyabi では秒間 2,000 トランザクション(上位ハードウェアにより最大秒間 4,000 トランザクション)とファイナリティーを確保したブロックチェーンでは世界一(※ 当社調べ)の性能を誇っています。
  • 従来のブロックチェーンは、処理速度が非常に遅いという課題がありました。
  • ファイナリティーや BFT を備えつつ 単一障害点(SPOF)を排除しながら、高いパフォーマンス(スループット)が得られることに miyabi の技術的優位性があります。

遅延(レイテンシ)

  • miyabi では遅延は 1 から 4 秒と、他のブロックチェーン製品に比べて短い遅延を実現しております(イーサリアムは 12 秒。ファイナリティーなし)。
  • ブロックチェーンは分散型データベースの一つです。改竄不可能性、ファイナリティーやビザンチン耐性といった特長を備えた新しいデータベースに、スマートコントラクトの実行環境などを含んだシステムをブロックチェーンと呼んでいます。ノードやデータがネットワーク上に分散されている以上、スループットや遅延といった処理速度はネットワークスピードに大きく依存します。
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