本日は、東京大学法律勉強会の発表にお越しいただき、誠にありがとうございます。
駒場祭に向けて、法律勉強会では法律班・経済班の2班に分かれ、各自設定したテーマを基に研究を進めて参りました。夏にスタートした研究も、各種文献の読み込みや訪問活動を通して次第に深いものとなり、今この駒場祭において完成しようとしています。
私たち経済班では「ビットコインとその将来性」に焦点を当て、訪問研究活動を重ねて参りました。マウントゴックスの事例をきっかけにビットコインについて関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本冊子ではまずビットコインの基礎知識について触れた後、日本のビットコイン市場の最先端を走る bitFlyer 株式会社様への取材を記事といたしました。冊子の後半ではビットコイン研究の権威である岩村教授への取材をまとめ、その潜在可能性と限界について考察いたしました。
一見すると経済と法律は全く別の物に捉えられがちですが、両者の間には密接な関わりが存在します。例えばビットコインに対する法的規制問題1つとっても、法律の枠組が経済を育て、経済の要請が法律を変えうるという相互作用が果たす役割を強く実感することができます。本研究を通して、私たちは法律を改めて捉え直す貴重な経験をいたしました。今後も広い視野を持ち、様々な観点から研究活動を続けたいと思います。
最後に、本研究は多くの方々のご支援・ご協力のお蔭でここまでまとめ上げることができました。取材にご協力頂いた皆様、助言をくださった皆様に、この場を借りて深く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。